【21世紀の観光論】カンボジアのビーチで50円のビールを飲みながら考えた、これからの時代の旅の仕方

アンコールワットではない「カンボジア」

カンボジアの観光といえば、おそらく日本人のほとんどの人が「アンコールワット」と答えるでしょう。シュムリアップに位置する、世界的にも有名な世界遺産のひとつですね。きっとアンコールワット以外のカンボジアについて聞けば、「アンコールワット以外に何があるの?」という感覚でしょう。(僕もカンボジアへ来るまでそうでした…)

 

それくらい、日本人の「カンボジア=アンコールワット」というイメージは強いでしょうし、実際に毎年多くの日本人がアンコールワットを訪れています。

 

また、カンボジア経済も国内GDPの15%を観光業が占めており、年間300万人以上の観光客がカンボジアを訪れている(2012年時点)ため、アンコールワットはカンボジア経済にとってもなくてはならないものとなっています。

 

しかし実は、カンボジアにはアンコールワット以外にも魅力的な観光地はあるのです。

 

そして近年、政府が新たに力を入れているのが、『エコツーリズム』です。カンボジアには手つかずの海やジャングルがまだまだたくさん残されていますから、その美しい自然を楽しんでもらおう!ということです。その中でも、現在人気急上昇中なのが、僕が先日訪れたカンボジアの南部に位置するビーチタウン、シハヌークビルです。

IMG_1873

 

シハヌークビルに日本人がいない理由

おそらくこれを読んでいる日本の方は「シハヌークビル、なにそれ?」といった感じでしょう。日本ではその名前すら出てきませんからね。笑

 

しかしカンボジア国内ではもう有名です。

多くのカンボジア人がビーチで遊んでました。

 

そして何より、欧米系の人がとても多かったです。

若いピチピチの白人女性から、お年寄りの白人夫婦まで。

 

しかし、日本人はひとりもいませんでした。笑

 

僕は今回、シハヌークビルに到着してから、ロンサムレム島へ行き、プノンペンに帰るまでの5日間、一度も日本人と会いませんでした。また、国立公園へ行くために2度、ツアーに参加しましたが、そのどちらのツアーも、アジア人は僕ひとりだけ、それ以外はみんな欧米系でした。

 

もちろん、ロンサムレム島でも日本人の旅行者は見ませんでした。

(島内に日本人がいるダイビングセンターはあるらしいですが…)

 

シアヌークビルに日本人観光客がいないのは、おそらく日本人にとって「カンボジア旅行=アンコールワット」という構図しかないためでしょう。

DSC00895

 

『ザ・観光地』を飛び出して

僕は『ザ・観光地』のようなすべてお膳立てされた場所だけではなく、いろいろ不十分かもしれないけど『予想外の感動(セレンディピティ)』に出会える場所が好きです。

 

さらに言えば、観光スポットをすべてまわるために慌ただしく移動する旅行ではなく、都会や日常では感じることができない『静かさ』を感じれる瞬間や、『自分と対話する時間』を持てる旅こそ、現代においてより価値がある旅なのだと思っています。

 

そのためにも『ザ・観光地』だけでなく、ちょっとあまり知られていなさそうな『アウトサイド』へ行ってみること、自分の感覚的にピンと来た場所を訪れてみること、そういうことが必要なのではないかと思うのです。

 

そういった場所で予想外の出来事に向き合っていく中で、自分自身の『感覚』は磨かれていくのではないのでしょうか。

 

シハヌークビルやその周辺の美しい島々のように、もっともっと魅力的な場所はたくさんあるのに、とてもモッタイナイことです。

IMG_1930

 

日本人に必要な『旅』

すべてが予定調和的である現代の日本に住む人にとって、その『感覚を磨く』ための旅はとても必要なことであるように僕は思います。

 

日本では電車は時間通りに来るし、車は道路交通法に従ってちゃんと走っている。ビジネスホテルに泊まれば、とても清潔な部屋があり、あったかいお風呂にも入れる。クレジットカードも使えるし、言葉は通じますよね。これらは日本のとても素晴らしい点だと思います。

 

しかし同時に、こういった『おもてなし』に慣れすぎた日本人は自分のアタマで考えること、正しい選択をするための感覚を磨くこと、そういった能力が衰えているのではないでしょうか。

 

自分のアタマで考えずに、感覚を磨かずに、心を整えずに、ただ毎日を過ごす。

その結果、自分がなにをやりたいのかもわからず、日々のToDOリストをこなす。

 

そんな人がとても日本には多いように感じるのです。

 

だからこそ、そんな人こそ、一歩外へ出てみること、自分の安全圏の圏外に出てみること、『ザ・観光地』を飛び出してみることがひとつのきっかけになる気がするのです。

IMG_1947

 

これからの時代の『観光論』

これからの時代、観光業は世界最大の産業になると言われています。

 

そして逆に、観光をする者にとっては『いかに観光するのか』がとても重要なテーマになるのだと思います。

 

ありきたりなパックツアーに参加し、ふだんと変わらない慌ただしい旅にするのか、それとも、自分自身のアップデートをするためにアウトサイドへ出て行くのか。

 

ただ旅をするのではなく『どのように旅をしていくのか』が個人のスキルとして問われる時代になるのではないでしょうか。

 

これからも、僕はこの国の『アウトサイド』を 開拓しながら、大好きな大自然を楽しみ、自分の感覚を研ぎすましていこうと思います。

 

浜辺でビールでも飲みながら…。笑

DCIM100GOPRO

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください