Heritance Kandalama|21年の歳月をかけて、森と一体になるホテルとは!?

こんにちは、

もたろーです。^^

 

先日のスリランカの旅で、僕がとっても泊まりたかったけど、満室で泊まれなかったホテルがあります。それは、「ヘリタンス・カンダラマ(Heritance Kandalama)」という、大自然と一体になったホテルです。

 

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このホテルはスリランカ出身の建築家であり、近代リゾート建築の中興の祖であるジェフリー・バワの最高傑作とも言われるホテルです。

 

今回、僕はこのホテルを見学したのですが、そのホテルのコンセプト、自然との一体感、ジェフリーバワの強い意思などを感じることができ、とても素晴らしい時間を過ごすことができました。

 

このホテルの最大の特徴は「自然との一体感」にあります。

 

まずホテルに入ると、ロビー部分には大きな岩がそのまま壁から突き出しています。

 

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実物を見ると、かなり圧倒されます。自然の岩が、ホテルの中に突き出しているのです。

 

これを見ていると、どこまでがホテルで、どこからがホテルの外なのかとう、境界があいまいになってきます。

 

 

ホテルの外観はまるで、森に飲み込まれているかのようです。

 

 

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このホテルの建物に植えられている木や植物は、すべてこの地域に自生する種類だけを選んで植えているそうで、本当にここの自然と一体になるのだ、というバワの信念が感じられます。そのため、一般的なホテルには花が植えられたりしていますが、ここには花は一切ありません。理由はもちろん、この地域の植生に花がないからです。

 

 

ホテルの内部も、とてもスタイリッシュで美しいデザインです。壁が平面ではなく、曲線を使っているのも、特徴ですね。

 

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また、ホテルの壁や、窓枠などはすべて黒色で統一されています。

 

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黒というのは、それ自体を視覚的に「消す」効果があり、バワが建物が中心ではなく、自然を主体として捉えていたことが伺えます。

 

 

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こちらのプールは、バワが世界で初めてデザインした「インフィニティプール」です。

 

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インフィニティプールとは、プールの縁に手すりなどがなく、まるでプールとその背景の風景が一体となっているようなプールのことをいいます。シンガポールのマリーナベイサンズの屋上のインフィニティプールもそうですね。

 

今では世界中のリゾートホテルのプールデザインに使われていますが、もともとはバワが「自然と一体になること」をコンセプトに考え出したプールのデザインだったのです。

 

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そしてこちらの別のプールは、自然の地下水をそのまま汲み上げている天然のプールだそうです。

 

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このホテルを作った当時、バワは「建築の真意は、20年後にわかるものだ。今ここを眺めれば、そこにはホテルが建っているが、20年後、そこに見えるのは森だけになっているだろう」という言葉を残しました。

 

ホテル建設から21年経った現在、彼の言葉は現実のものとなっています。

 

 

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「彼は自然や動物をとても愛していた」と案内してくれたスタッフの方が説明してくれました。

 

ただ、僕はその考えにちょっと違うかな、と思っています。きっと、バワは自然のことを、愛する対象という「自分とは別のもの」として見ていたのではなく「人間も自然である」という、自然との一体感を持っていたのだと、僕は思います。

 

ただ単に「自然が好き」なだけではこのホテルは作れなかったと思うのです。

 

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僕も自然の中で過ごす時間が増えるほど、自然が好きだという意識は薄れていき、自分も自然であるという感覚が芽生えてくるのをスリランカで実感しました。

 

人間にとって、自然のない大都会で暮らすことほど、不自然なことはないように思います。

 

 

 

スリランカを訪れる方は、ぜひこのヘリタンス・カンダラマを訪れてみてください。

 

人間と自然との関係を考えるきっかけになる、いい場所です。

 

 

では

 

 

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One Reply to “Heritance Kandalama|21年の歳月をかけて、森と一体になるホテルとは!?”

  1. ゲロラマ より: 返信

    部屋にありとあらゆる虫がビシバシ入ってきて大変でした。昆虫採集がお好きな方にはたまらないホテルです。朝のプールの水面には虫の死がいが山のように。。。まさにインフィニティとはこのことなのでしょう。

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