『殺戮荒野からの生還』カンボジア内戦から学ぶ、非常事態をサバイブする力

 

先日、知り合いの方から借りていた本『殺戮荒野からの生還』を読みました。

 

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これはカンボジア人のコン・ボーンさんがカンボジア内戦時代を必至の思いで生き延びたときのことを書いた体験記です。

 

 

カンボジアの内戦といえば、1975年から1979年までのポルポト政権によって引き起こされた大虐殺です。この筆者も、実際にそれを体験し、仲間が目の前で惨殺される中、必死の思いで生き延びた方です。

 

 

この本、とってもオススメです!

 

実はぼく、この本は17年前に出版されただけあって、かなり表紙が古くさくて「難しそう」と感じてしまい、テーマもカンボジアの内戦についてなので、なかなか読み始める勇気がわきませんでした。

 

しかし、実際に読み始めると、その文章表現の豊かさと、そのストーリーの展開にどんどん引き込まれ、あっというまに読めてしまいました!また、今まで読んできたカンボジアの内戦についてのどんな解説よりも、はるかにわかりやすかったです。というのも、ほとんどの内戦についての文章は、歴史の教科書みたいな書き方でとてもわかりずらいのですが、この本は筆者の実体験、つまり「ストーリー」なのでとても読みやすいのです。情景がありありとイメージされ、それはまるで映画を見ているようでした。

 

 

「カンボジアでなぜあのような虐殺が起きたのか?」

この疑問を、とってもわかりやすく理解することができます。

 

 

とってもオススメなので、カンボジアを訪れる方はぜひ一度読んでみるといいでしょう。カンボジア人の考え方や、日常生活など、そんな文化的な一面も理解することもできます。

 

 

 

さて、本の内容はここではあえて紹介しません。

 

自分で読んで下さい。笑

 

 

 

ただ、この本を読んで僕が感じた「非常事態を生きのびる方法」について書こうと思います。

 

 

 

当時のカンボジアでは、知識人のほとんどがクメールルージュによって処刑され、その数はなんと、当時の国民の5分の1が、1975年から1979年の4年間で殺されたといいます。

 

 

こんな非常事態が起こるとは、一体だれが想像したでしょうか。

 

この本にも書いてありましたが、おそらく当時のカンボジア人のほとんどがクメールルージュがプノンペンを支配する前日まで、なにもわからなかったのでしょう。

 

 

そういう「非常事態」は、ほとんどの人が知らないまま「突然起きる」ものなのです。

 

 

そしてそれは、こういった途上国に限らず、「モノ・金・人」がグローバル化した現在の社会においては、いつ、どこで起きるかわからないのです。(日本は特にメディアがそういうことを隠す傾向があるので、多くの人が被害を受ける可能性があります)

 

 

そういったことは二度と起きないように願うばかりなのですが、様々なものが急速に変化しているこの時代、なにが起きるかわかりません。

 

 

そこで、今回僕がこの本を読んで感じだ、現代にもあてはまる、「非常事態を生きのびる3つの方法」について書きます。

 

 

 

1、判断力

 

まずひとつ目は、「判断力を養う」ことです。

 

この本の筆者のコン・ボーンさんは当時、日本の共同通信社の現地助手として働いていました。つまりこの職業上、政府関係者や軍部からの情報、また海外メディアの情報といった情報を集め、それらを基に、実際になにが起きているのかを離買うする能力が長けていたのです。

 

正しい判断を下すには、正しい状況判断をしなければなりません。その状況の解釈の仕方ひとつで、自分の生死がかかっているのですから。

 

そのためのひとつの方法として、まずは「その出来事を多面的に眺めてみること」が必要になるのです。情報を仕入れるためのメディアや、人など、その出来事をひとつの方向から見るのではなく、あらゆる方向から見てみる。そうすることで、その状況の理解がより正確なものになるのです。

 

たとえば、対立している2つの国があったとしたら、一方の国の新聞社が書いた記事を読むだけでなく、もう一方の国の新聞社が書いた記事も読んでみること。メディアというものは、事実をそのまま伝えることはなく、必ずフィルターを通してしまっているので、お互いの方向から眺めることで、その事象をより正確に理解することができるのです。

 

そういった情報を読み取る力こそが、この本の筆者であるコン・ボーンさんの、自分が生きるか死ぬかの判断を迫られた時の、直感力に繋がっているのだと思います。

 

彼の情報収集力と、そのとっさの時の判断力はさすが共同通信に勤めていただけあるなと思いました。世界がどう動いているのか、時代がどう動いているのか、これからの時代を生き残っていくためにも、もっとこれらを理解していかなければいけないなと強く感じます。

 

 

2、強いフィジカル(身体)

 

二つ目は、強いフィジカル(身体)です。

 

強い肉体をもつことが、非常事態を生きのびるために欠かせないものだと強く感じました。

 

というのも、この筆者のコン・ボーンさんは当時、軍人に間違われるほどのガッチリとした体格をもっていたそうです。また、クメール・ルージュからの逃亡の際、ほぼ裸の状態で、ほとんどなにも飲まず食わずで自分の故郷まで2週間も歩き続けたそうです。

 

カンボジアの暑い気候のなか、こんなタフなことをできるのは、かなり屈強な肉体をもっていなければ不可能でしょう。

 

きっと、強い身体が「生きのびる」ための強い精神性も作ってくれるのでしょう。

 

 

 

3、人とのつながり

 

三つ目は、「人とのつながり」です。

 

人とのつながりというと、なんかふわっとした感じですが、この本を読むとこれがいかに大切なことか理解できます。

 

彼はクメール・ルージュからの逃亡の最中、水も食料もないなかで、ひたすら歩き続けました。そして何度か、かつての知人や近所の隣人など、多くの人々に助けてもらっていたのです。水をもらい、食料をもらい、情報を得る。そうやってかつての知人たちに助けられながら、やっとの生き延びたのです。

 

なにかあったときに、自分を助けてくれる人がいること。これほど心強いものはありません。結局はこういう非常事態において必要なものはお金ではなく(実際に当時のカンボジアでは貨幣制度がなくなってしまった)、人とのつながりなのです。こういった時に、助けてもらえる自分であることを、常日頃もっと心がけたいです。

 

 

 

 

以上、僕が『殺戮荒野からの生還』を読んで感じた「非常事態を生きる3つの力」でした。

 

 

これから、時代は急カーブを迎えるでしょう。

 

その時にそなえて、これらの「判断力・フィジカル・つながり」を日々意識していこうと思います。

 

 

 

では

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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