途上国カンボジア発の、注目スタートアップ3選。カフェブランド、家具屋、ラム酒メーカー

こんにちは。もたろーです。^^

 

さてさて、2014年からカンボジアに住み始めてもうすぐ4年が経ちます。僕がカンボジアに来た2014年と比べても、たったの4年間でカンボジアは大きく変化しました。特に、首都であるプノンペンの発展はものすごいです。

 

そんな途上国カンボジアでも、地元に根付いて頑張っているスタートアップがありまして、今日は僕の独断と偏見に基づき、今のカンボジアを代表するスタートアップをご紹介します。ここで紹介するスタートアップはどれも、僕が個人的に好きなブランドです。

 

1. Brown Coffee(ブラウンコーヒー)

まずは、カンボジア発のカフェスタートアップのブラウンコーヒー。2009年に創業、2010年に会社を設立したブラウンコーヒーは、当初は10人にも満たないメンバーでしたが、2018年現在、数百人規模のスタッフが働き、プノンペン市内に14店舗、シェムリアップに1店舗まで拡大しました。

 

元々はビジネススクールを卒業したカンボジア人が、ヨーロッパを訪れた際にカフェに感動し、カンボジアにもカフェ文化を作ろうということで立ち上げた、という話を聞いたことがあります。それこそ、ブラウンコーヒーが1店舗目を出店した2010年と言えば、首都であるプノンペンはまだ道も十分に舗装されておらず、街中に一つも信号がなく、まだまだ危険な雰囲気が漂う街だったと当時から住む人は言います。しかし2015年あたりからカフェブームが訪れます。ブラウンコーヒーを真似てローカルのカフェが数を増やし、街中にカフェが増えてきました。2015年末にはついに世界的チェーンのスタバが参入し、大資本を持って急速なスピードでカンボジア市場を開拓。さらに、2016年にはタイ資本のカフェアマゾンがフランチャイズで数百店舗まで店舗数を増やしました。ブラウンコーヒーが創業してからたった6〜7年ですが、カンボジアにカフェ文化が見事に形成されたことに、異論を唱える人はいません。

 

ブラウンコーヒーの特徴は、そのインテリアデザインにあります。僕が個人的にブラウンコーヒーの関係者に聞いた話ですが、創業者であるカンボジア人の一人は、オーストラリアに留学していたそうで、当時は寝る暇も惜しんで勉学に励み、クラスでは常にトップの成績だったそうです。そんな創業者の一人である彼自身がブラウンコーヒーのデザインを全て手がけているのです。海外留学を経験した優秀なカンボジア人が、自らデザインを手がける、これこそが、ブラウンコーヒーのブランドの源泉だと僕は想像します。ブラウンコーヒーの店舗デザインは店舗ごとに大きく異なります。それこそ、まさにデザインを手がける彼自身の成長であり、どこの店舗も同じようなデザインのスタバやカフェアマゾンと、ブラウンコーヒーが差別化できている部分だと感じます。

 

今後、ますます競争が激化するカンボジアのカフェ業界ですが、僕はカンボジア発のブラウンコーヒーを応援しています。(もちろん、スタバもたまに利用しますけどね。笑)

 

 

2. Alchemy Design(アルケミーデザイン)

さてお次は、2015年にカナダ人が立ち上げた木材家具メーカー、アルケミーデザイン。アルケミーデザイン創業者のジョナサン氏は、元々NGOの代表だったそうですが、特に今後の計画もないままNGOを退職。そんなある日、友人から頼まれ、家具作りを手伝ったところ、それが噂を呼び、次々と友人や知人から注文が入るように。最終的に、当時住んでいたアパートメントから大型の発注をもらい、会社設立するに至ったという、なんとも偶発的に生まれたスタートアップなのです。

 

アルケミーデザインの最大の特徴は、その家具の製作過程にあります。アルケミーデザインが作る家具は全て、捨てられるはずだった廃材を再利用して、作られます。取り壊された古い木造建築の家の廃材などを回収し、それを綺麗にヤスリがけして、美しいデザイン性の高い家具にトランスフォームするのです。

 

実はカンボジアは途上国の中でも、もっとも森林伐採が深刻な国です。NASAの衛星が撮影した映像によると、2001年からの14年間で年間平均14.4%のペースで森林減少が進み、その合計面積は東京都の3分の2にも及ぶと言われています。そんなカンボジアの環境問題に警鐘を鳴らすという意味でも、アルケミーデザインが行う事業は、大きな意味のあるものだと言えます。

 

デザインを手がけるのは、創業者の一人であるアメリカ人。元々はカンボジアに住んでいたそうですが、今ではアメリカに戻り、家具デザインの最新トレンドをアルケミーデザインの家具に反映させています。カンボジア国内ではまだまだインダストリアルで重厚なデザインが主流ですが、アルケミーデザインが作る家具はシャープで軽いイメージの北欧的デザイン。カンボジア国内の家具メーカーでもっともデザインセンスのある会社と言っても過言ではないでしょう。個人向けに家具を販売する以外にも、プノンペン市内のレストランやバーなどB2B販売も行っています。

 

ちなみに、僕もアルケミーデザインのコーヒーテーブルと椅子を購入し、自宅で愛用しています。たしかに、一般的な家具と比べると高いですが、美しいデザインで、かつ耐久性も高いと感じます。社会的な課題に対して、ビジネスという手法で立ち向かいアルケミーデザイン。これからも頑張って欲しいスタートアップの一つですね。

 

 

 

3. Samai Distillery (サマイ)

さて、最後はカンボジア産のラム酒を製造するサマイ。ラム酒を小さい頃から愛飲していた(笑)というベネズエラ人が、2014年末に創業しました。

 

ベネズエラからカンボジアに来た創業者の3人は、ラテンアメリカで親しんでいたラム酒を懐かしんでいたそう。そんなある日、カンボジア産のサトウキビから、かなり上質なモラセス(ラム酒をつくる原料となる糖蜜)が取れることを発見し、その瞬間に「これは神様が俺たちにラム酒を作れと言っている!」とビビッと感じてしまい、カンボジア産のラム酒を製造するスタートアップを創業するに至ったそう。

 

現在の商品ラインナップとしては3種類。2017年ロンドンで開催されたインターナショナルスピリッツチャレンジにて銀賞、同年バルセロナで開催されたバルセロナラムコングレスにて銀賞を受賞したサマイの顔とも言える『Golden Rum(ゴールデンラム)』。ペドロヒメネスのアメリカンシェリーオークバレルで熟成させた限定版ラム酒『Samai PX Limited Edition(サマイPXリミテッドエディション)』。そして、2017年マドリッドインターナショナルラムカンファレンスにてダブル金賞、2017年インターナショナルスピリッツチャレンジにて銅賞を受賞した、カンポット産の赤コショウを入れた『Kampot Pepper Rum(カンポットペッパーラム)』。

 

プノンペンにあるサマイの醸造所は、毎週木曜日の夜はバーとして開放しており、プノンペンに住む人々は毎週木曜日になるとサマイのラム酒で作ったカクテルを味わいにその醸造所に集まるのです。2018年には醸造所の前に自社商品を販売するショップもオープンし、日曜祝日以外はそこでサマイの商品をいつでも購入することができます。

 

2016年末には、1億円近くの追加の資金調達も完了しており、2017年にはキックスターターを活用してシンガポールへの輸出を成功させました。2018年は調達した資金を元に醸造所や倉庫を拡大し、シンガポールやフランスといった国外への輸出を増やしていくそうです。

 

日本には輸出しないのか?と創業者の一人であるダニエル氏へ聞いたところ、もちろん日本にも輸出したいとの返答をもらいました。ただ、サマイとしては、輸出する際は常にパートナー選びを慎重に行っており、日本国内でサマイのラム酒を広めていける本当にいいパートナーがいれば、ぜひ検討したいと言っていました。いつか、日本でもカンボジア産のラム酒が飲める日が来るかもしれないですね。

 

 

 

以上、カンボジア発のスタートアップ3選でした。今後の活動に注目です!

 

では

 

 

 

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