シンガポール旅行記01|なぜ、リー・クアンユー氏は自然あふれる都市を作り上げたのか?

こんにちは、もたろーです。2016年の年越しはシンガポールに行ってきました。

 

今回の旅で最も印象的だったのは、シンガポールという大都市が、予想以上にセンス良く、街の中に自然をうまくミクスチャーしていたところです。

 

空港を出てから街の中心部まで行く道路には、大きな街路樹が立ち並び、大きく枝を広げた大木が連なるその様子はまるで緑のトンネル。市街地のビルは積極的に緑化が進められており、大きな公園も数多くあります。少し電車で郊外へ行けば、まるで熱帯のジャングルの中にいるような気分になれるほどの、自然と一体になった植物園や動物園も楽しめます。

 

 

 

この国全体の緑の多さには、シンガポールの建国当時から、当時の首相だったリー・クアンユー氏が積極的に国土の緑化に取り組んできたという背景があります。

 

シンガポールという国は地理的に熱帯気候に分類されます。その熱帯独特の暑い気候は国民にとって過酷であるため、その環境を少しでも和らげることが大きな国益になると、リー・クアンユー氏は判断したのです。

 

国土を緑化することによって、その過酷な自然環境を少しでも和らげる効果があるのはもちろんですが、結果的にそれは海外投資の誘致や、観光産業の育成に役立ち、国土が小さく資源もほとんど無いシンガポールにとって「緑のある都市」自体が大きな価値になったと言えます。

 

ビルの緑化は都市のヒートアイランド現象を防ぐことができるため、ビルの壁面緑化や屋上緑化のための費用の50%はシンガポール政府が負担しています。さらに、シンガポール政府は2030年までの目標として、ビル緑化面積を200haまで拡大すると公言しているのです。

 

また、2005年からは「グリーンマーク」というCO2抑制効果のあるビルに対する認証制度を発足し、すでに2015年時点で2500棟のビルがグリーンマークを取得しています。

 

今回の旅では、グリーンマークの中でも最上級のプラチナ賞を獲得したパークロイヤル・オン・ピッカリングというホテルに宿泊してきましたので、次回の記事に詳しく書きます。大都市の中心部にも関わらず、まるで森の中に住んでいるように感じさせるデザインとコンセプトは、まさにシンガポールでしか味わえません。

 

 

自然や緑に投資をすることが大きなリターンを生むとは、一般的にあまり考えられていません。しかし、シンガポールという国が、街中に自然を増やすことで大きなリターンを得てきたのは事実です。これからの都市作りの新しい概念として、シンガポールはとても興味深いモデルケースなのではないかと思います。

 

次回は、シンガポールの自然と一体になるホテル、パークロイヤル・オン・ピッカリングの秘密に迫りたいと思います。

 

お楽しみに!

 

 

次の記事|シンガポール旅行記02|まるで森の中!自然あふれるホテル、パークロイヤル・オン・ピッカリング

 

 

3 Replies to “シンガポール旅行記01|なぜ、リー・クアンユー氏は自然あふれる都市を作り上げたのか?”

  1. […] さて、シンガポール旅レポシリーズ第二弾です。前回の記事では、なぜシンガポールが緑あふれる都市作りを進めてきたのか、その背景に触れました。 […]

  2. […] ・シンガポール旅行記01|なぜ、リー・クアンユー氏は自然あふれる都市を作り上げたのか? […]

  3. […] 過去の記事は下記リンクから。 シンガポール旅行記01|なぜ、リー・クアンユー氏は自然あふれる都市を作り上げたのか? シンガポール旅行記02|まるで森の中!自然あふれるホテル、 […]

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください